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モチベーション理論とは?得られる効果とその種類について解説

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 従業員のやる気を引き出し、積極的な努力に向かうようにすることは、会社にとって重要な課題です。リーダーや管理者が鼓舞しても、従業員との温度差を感じることは少なくないでしょう。そこで、人が自発的に行動を起こす原動力となる、モチベーション理論についてご紹介します。     

 

モチベーション理論とは?

モチベーション理論とは

モチベーション理論とは、人の心理的側面からアプローチしてモチベーションをコントロールする方法論を言います。ここでは、モチベーション理論の基礎となっている代表的な理論と心理的効果を紹介します。

(1)マズローの欲求5段階説

生理的欲求(低次)から自己実現欲求(高次)まで、人の欲求は5段階に大別できるという考え方です。

低次の欲求ほど報酬などによって外的に満たされ、高次の欲求ほど達成感や肯定感によって内的に満たされるとされています。

(2)アンダーマイニング効果

行動の対価が内発的動機から外発的動機に替わってしまうと、無意識のうちにモチベーションが低減するという心理的効果です。

例えば、人の役に立ちたい、達成したい、などの内発的動機付けに基づく行動があったとします。その行動に対して報酬などの外発的な動機付けを与えると「報酬をもらえないのなら、したくない」というように、動機が置き換わってしまうことがあります。

こうしてモチベーションが低減する心理的効果をアンダーマイニング効果と言います。

(3)ピグマリオン効果

人は無意識のうちに相手の期待を感じ取り、その期待に沿った成果を出す傾向があるという理論です。「ダメでもともと」または「できるはず」といった上司の態度は、無意識のうちに部下に伝わり、その通りの行動に誘導してしまいます。よって、期待を持った態度で接することで、期待通りの高い成果が得られやすいと言われています。

(4)期待理論

結果に対する期待値と、報酬の大きさが成果に関係するという考え方です。期待理論の要素は大きく分けて3つあります。

(1)確実に結果が出せそうか(期待値)

(2)結果によって得られるもの(報酬)

(3)そのために必要な努力の量

成果までの道筋が分かっており、実現可能性が明確であることが重要です。また、努力の量によって自身が望む報酬に結びつくことが確実である必要があります。

このように、成果に対する期待値と、成果による報酬が確かな時、積極的な努力に結びつくというのが期待理論の考え方です。

 

モチベーション理論を活用することで得られる効果

モチベーション理論による動機付けは、次のような効果が期待できます。

・職業や職種に関係なく効果が得られやすい

・本人の「満足」を積み重ねていくことでより高いレベルを求めやすい

・一過性の効果ではなく、積み上げ式で継続的な効果が得られやすい

モチベーション理論は人の心理的傾向に基づいたものであるため、多少の差はあっても万人に共通するものと言えます。また、基本的に人の欲求には際限がありませんので、企業や人の成長に合わせて継続的に実践することができる手法と言えるでしょう。

 

モチベーション理論活用のポイントは成功体験

モチベーション理論のメリットを活かすためには、最初は高すぎない成果を設定して、成功体験を与えることがポイントです。具体的には、次のような点に留意して「成果とそのための努力」を設定します。

・本人の力量から、ある程度の努力で確実に届く到達点にする

・「努力の量」が分かりやすい

・資格取得など、努力と成果の因果関係が分かる

・気持ちに訴える心理的報酬も重要

さらに詳しく見ていきましょう。

現状の把握から適切な成果と努力の量を導き出す

まずは現状の把握が必須です。この場合の「現状」とは、本人の出来ることとできないことを明確にすることです。

具体的には「スキルマップ」などで見える化することをおすすめします。ここを押さえておけば途方もない成果を設定することもなく、努力の量も明確になるでしょう。

繰り返しになりますが、実現可能性の高さがモチベーションのコントロールには非常に重要です。

努力と成果の因果関係が分かる

努力と成果の因果関係も重要です。自分の努力が確実に成果につながっていると実感することが次の努力に結びつくからです。

誰でも日々の努力に価値や正当性を見出し続けることは難しいでしょう。成果になって初めて、自分自身の過去の努力に対して価値を見出すことができるため、因果関係の比較的分かりやすい成果と努力を設定する必要があります。

心理的報酬が成功体験を印象付ける

心理的報酬を分かりやすく言えば、「認められた、褒められた」という体験です。この心理的報酬が、成果を出せたという成功体験を印象付け、次のモチベーションにつながります。

先述のアンダーマイニング効果のように、動機付けが置き換わってしまいモチベーションが低減する報酬は望ましくありません。一方で、心理的報酬は内発的な満足の手助けとなり、良い効果が期待できます。

このように自身の力によって成果を得たと実感できる「成功体験」が次にもつながり、好循環を生み出す原動力になります。

まとめ

モチベーション理論や期待理論の活用には本人の「成功体験」が重要なポイントです。そして、成功体験から「好循環」を生み出すことでモチベーションのコントロールは上手くいきやすいといえるでしょう。成功体験の好循環に重要なポイントを振り返ると次のようになります。

・力量に応じた適切な到達点の設定

・努力と成果の因果関係を明確にする

・金銭的な報酬だけでなく心理的報酬を利用する

モチベーション理論を活用して従業員のやる気を引き出し、さらにそれを継続的なものにしていくことで会社全体の活力につながっていくでしょう。

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