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マネジメントとは?定義と役割・今後求められる3つのポイントを徹底解説

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「マネジメント」について、しっかりと理解できている人は多くありません。そこで、本記事では特にマネージャー層の方が理解しておくべきマネジメントの歴史と定義、目的や役割についてお伝えします。また、今後のマネジメントに求められる3つのポイントも併せてご紹介します。

マネジメントとは

「マネジメント」定義の歴史

マネジメント(management)は、英単語をそのまま訳せば「管理」や「経営」という意味を持ちます。今では、組織の管理や運営を示す言葉として広く使用されています。

マネジメントという言葉の定義は様々ありますが、一般的に認識されている定義は、著名な経営学者として知られるピーター・ファーディナンド・ドラッカー(1909~2005、アメリカ)が1973年に刊行した「マネジメント」から生まれたとされています。ドラッカーは起業コンサルタントや経済学者として活躍し、経営や経済に関する著作を多く発表してきました。

ドラッカーの名前は、2009年に刊行された『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの”マネジメント”を読んだら』でご存知の方も多いのではないでしょうか。ドラッカーの「マネジメント」の内容が、初心者でも理解しやすくまとめられていることから人気を博し、経済学の本としては異例のヒットとなり、現在でも影響を与え続けています。

ドラッカーが説く「マネジメント」の定義

ドラッカーは、「マネジメント」および「マネージャー」について、以下のように定義しています。

・マネジメント:組織に成果を上げさせるための道具、機能、機関

・マネージャー:組織の成果に責任を持つ者

簡単に言うと、組織に成果を上げさせるための仕組みやツールをマネジメント、組織が成果を上げるように働きかけ、責任を持つ人をマネージャーとしています。

「マネジメント」の役割

ドラッカーはマネジメントに求められる役割について、以下のような考え方を提示しています。

1、組織が果たすべきミッションを達成する

組織がそれぞれ特有の果たすべきミッションを把握し、それを達成する必要があります。

2、組織で働く人たちを活かす

組織はそこで働く人たちに自己実現できる場を与えて活かし、働く人たちはその中で自己実現をしていきます。

3、社会に貢献する

組織の果たすべきミッションを達成することは、最終的に社会へ貢献していなければなりません。さらに、マネジメントには長期・短期の「時間軸での視点」で動くことも重要であるとしています。

マネジメントの目的と役割

ドラッカーの定義をもとに、現在では「マネジメント」の目的と役割は以下のように認識されています。

マネジメントの目的

・設定した目標に沿って組織を運営する

マネジメントは、リーダーシップと混同されやすい面があります。リーダーシップの目的は「方向性を示す」ことであり、それに対してマネジメントの目的は、「設定した目標に沿って組織を運営する」ことです。

マネジメントの役割

・目標の設定

・目標の設定に沿った組織の構築と運営

・成果の評価とフィードバッグ

マネジメントの大きな役割は、組織の「目標・案件・プロセス」を管理することで、組織の目標を達成することにあります。組織が大きくなるに従い、適切な責任範囲を設定し、それぞれの成果に責任を負う者、つまりマネージャーを配置していくことが必要となります。組織と個人が向かうべき方向性とやるべきことをすり合わせる上では、目標管理のフレームワークを使うのも一つの手です。

ミドルマネージャー(中間管理職)の役割

組織が大きくなっていくと、いわゆるミドルマネージャー(中間管理職)の役割が特に重要となります。ミドルマネージャーが自分に求められる役割を理解していなければ、その組織から下は、会社全体から見てもあまり貢献できない組織になる危険性があります。

一般社団法人日本経済団体連合会の報告によれば、民間企業において、ミドルマネージャーに求められる基本的な役割について、以下の4分類が示されています。

情報関係

通常想像できる「業務に必要な社内外の情報収集」の他にも「会社の目標から自組織の目標は何かをブレイクダウンして自分の組織内に明示」「社内外での折衝と組織内の情報共有」などがあります。

自分がマネジメントするべき組織に対し目標を明示しなければ、組織の向かう方向を誤りかねません。自組織の目標を明示してその目標達成のためにリソースを活用することが、ミドルマネージャーの重要な役割です。

業務遂行関係

「業務遂行関係」は、進捗の管理や業務遂行上の課題解決、といった役割が主なものとなります。新規事業の創出や海外へのグローバル化対応もこの範囲です。

対人関係

組織内の各個人に対して、長所を生かし、短所をカバーして協働し合える土壌を作り、組織全体のモチベーションを高めることが求められます。

コンプライアンス関係

社会に貢献する組織として、各種法規を守る必要があります。労働関係法規を守り、業務に関係する法律などの理解、個人情報や機密情報の適切な管理などがミドルマネージャーに求められている役割です。

マネジメントに今後求められる3つのポイント

目まぐるしく変化するビジネスの世界で、今後マネジメントに求められることを3点ご紹介します。

部下のキャリア・将来を見据えて必要な指導・育成

部下の指導や育成は、マネジメント業務の大切な項目の一つですが、従来のトップダウン指導は求められていません。今後は、会社や自組織の目標を目指すなかで、部下のキャリアや将来も見据えた指導や育成が求められます。部下の育成においては、自主的に物事を考えられるよう、見守りやサポートをする姿勢がとても重要となります。

経営環境の変化を踏まえた新しい事業や仕組みを自ら企画立案

これからも経営環境はどんどん変化し、従来の目標のままで従来通りの仕事をしていては、会社の生き残りが厳しくなります。今後のマネジメントでは、常に新しい変化をキャッチアップして、世の中の動きを踏まえた新しい事業や仕組みを自ら企画立案することが求められます。

グローバル化や多様化する働き方への対応

現在でもすでに海外のビジネスパートナーが増えており、グローバル化に対応したマネジメントは必須項目となってきています。

また、これから労働人口が減っていく中で、出産や介護などで労働の場にとどまっていられなかった層や元気な高齢者に対しても、柔軟に働けるような環境を用意することは急務となっています。このように多様な働き方が広がっていくことは、マネジメントを多面的に広げていく必要があることを示しています。

まとめ

今後のマネジメントは、市場のグローバル化や多様な働き方、個人のキャリアを意識した対応が求められていきます。マネジメントの軸となる目的と役割をしっかり理解した上で、時代の流れに沿った要素を加えていくことが大切です。

 

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