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ロールモデルとは?その重要性とキャリアプランへの影響

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図5

新入社員がキャリアプランを想像できない理由は、希望する将来像が見えていないせいかもしれません。本記事ではロールモデルの重要性と効果、キャリアプランを考えるうえでの影響について説明し、ロールモデルとなり得る人材の発掘や育成についてもまとめます。

ロールモデルの意味と重要性とその効果

ロールモデルの概要として、意味と重要性・効果について説明します。

ロールモデルの意味

ロールモデルとは「手本となる人」のことで、新入社員や若手社員が理想とし「あの先輩のようになりたい」と目標にもされる先輩社員のことです。仕事の姿勢や技術力だけでなく、生き方そのものなどもロールモデルの対象になり得ます

ロールモデルは1人とは限りません。技術力ならこの人、リーダーシップならあの人、というように尊敬する部分が別々にあり、複数のロールモデルがあることは自然なことです。

自分が理想だと思えるような働き方・生き方をしている先輩社員がいると、新入社員も自分が仕事を続けていき、一人前になったときの具体的なイメージが浮かぶようになります。

いま会社の中核として働いている人も新人だったころには「この人はすごい」と思った先輩社員の仕事ぶりをまねて、技術を教えてもらい尊敬したという経験があることでしょう。

「ロールモデル」という言葉が浸透する前から、先輩社員の中に「尊敬する部分」を見つけていたなら、その人は自分のロールモデルを得ていたと言えます。

ロールモデルの重要性

ロールモデルの重要性については諸説ありますが、いくつか簡単にご紹介します。

  • ロールモデルとのギャップを把握することで自分の立ち位置が確認できる
  • ロールモデルは無意識のうちに自分の行動に影響を与える

ロールモデルがいると、自分が職場でどういう立ち位置なのかが明確に理解できます。自分の能力で足りない部分、経験で補わなければいけない部分が明確になれば、そのギャップを埋める努力もしやすくなるでしょう。

また、ロールモデルがあると、無意識のうちにその人の行動をまねて良い影響を受け、成長が促されやすくなると言われています。自分が思っている以上に、ロールモデルは影響の大きい存在です。

ロールモデルの効果

ロールモデルの重要性とつながってきますが、ロールモデルが職場にいることの効果についてご説明します。主な効果は以下の3点です。

  • 具体的なキャリアプランの計画が立てられる
  • 自分の未来像を具体化でき自信が持てる
  • ライフイベントごとに未来像が想像しやすい

ロールモデルがいると、自分がいつまでにどういう仕事ができていなければならないかということも見えてきて、キャリアプランを立てる目安ができます。出世や年収などの希望があれば、キャリアプランはさらに立てやすいでしょう。

自分の未来像を具体化できると、この会社でやっていける、という前向きな気持ちが新入社員の中に醸成され、その結果、仕事に対するモチベーションも向上します。

さらに、ロールモデルを基準にして自分なりの未来を想像できるようになり、未来の選択肢への視野も広がりやすくなります。

また女性社員にとっても、出産などに代表されるように、キャリアプランに自分のライフイベントを加味して考える人も少なくないでしょう。

そんなときに、先輩社員で同じようなライフイベントを乗り越えてきた人がいれば、その会社で継続して働き続けるビジョンを描きやすくなります。

キャリアプランを考えるうえでの影響と効果

ロールモデルは、新入社員や若手社員がキャリアプランを考えるうえで、どのような影響と効果をもたらすのでしょうか。

キャリアプランを考えるうえでの影響

キャリアプランを考えるうえで、ロールモデルがあると職務内容や部署の目標に比較的沿ったキャリアプランができてきます。

身近な先輩社員のようになりたいと願えば、その職場で必要とされる仕事の力を身に付けていくようなキャリアプランを自然と選択することになります。

ロールモデルがない場合、自由にキャリアプランを立ててしまうと、職場で求められているミッションにそぐわないプランとなってしまうかもしれません。

ロールモデルがいるだけで、キャリアプランは会社や部署が求める方向に近くなる可能性が高まります。

キャリアプランを考えるうえでの効果

新入社員がキャリアプランを考える際に、ロールモデルがいるとキャリアプランがより具体的になります。

キャリアプランを考えるときは、だいたい3年程度の中期的な計画を立てて、その計画を達成するために、短期の目標を組み立てていくというパターンが多いのではないでしょうか。

中期的な計画を立てる際にロールモデルがあると、少なくともその人と同等の能力は身につけておきたいとイメージすることができます。

ロールモデルの先輩社員が取得した資格や、技術を身に付けるためにやってきた職務内容など、自分が今やらなければならないことが具体化するでしょう。

ロールモデルとなる人材の発掘と育成

ロールモデルの重要性について説明してきましたが、現在、あなたの会社にロールモデルとなり得る人材はいますか。

自社内でロールモデルを確保するには、ロールモデルになれる人材の発掘と育成の両方を考える必要があります。そこでここでは、ロールモデル確保の手段についてご紹介していきます。

ロールモデルとなる人材の発掘

ロールモデルは自社から確保する場合が多いです。そこで、ロールモデルとなり得る人材を探す方法のひとつに「人事評価や表彰者というデータ元に、周囲の定性評価をきくこと」があります。

ロールモデルとなり得る人材は、新人や若手の育成も担ってほしい貴重な人材です。日ごろから働きぶりなどを見ている同僚や上司からの評価を集めて、ロールモデル候補を発掘しましょう。

上司や同僚から推薦を募るにあたって大切なことは、「あなたの会社が必要だと感じるロールモデルの特徴をしっかりと明示すること」です。ロールモデルの特徴を明示することで、推薦者は候補となる人材を見つけやすく、人材発掘の効率性が高まります。

ロールモデル育成のポイント

若手社員を育成していくうえでは、今後ロールモデルとなり得る人材を育てることも重要です。

厚生労働省がメンター制度を導入している企業に対してアンケートを取ったところ、ロールモデル育成の重要なポイントとして一番多く挙げられたのが「本人の意欲・能力開発に対するモチベーションを高める」ことでした。

厚労省ロールモデル普及マニュアル

引用元:厚生労働省「女性社員の活躍を推進するためのメンター制度導入ロールモデル普及マニュアル」P.20(http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000106269.pdf)

モチベーションの高い社員は活き活きと仕事をするため、自然と後輩社員のロールモデルになりやすいと考える企業が多いことがわかります。

また、「男女関係なく仕事を与え、適切な処遇をする」や「成長を促す配置転換を行い、経験を積ませる」など人材育成の基本的な考え方や施策が、ロールモデル育成においても重要なポイントとなっています。

ロールモデルとなる人材を育成するためには、社員を成長させるための仕組みを、会社側でも構築することがポイントと言えます。

まとめ 

ロールモデルの重要性と効果、キャリアプランにおける影響と効果、ロールモデル発掘と育成について説明しました。簡単にまとめていきます。

  • ロールモデルとは、仕事の技術ややり方だけでなく考え方など精神面でもお手本となる人
  • ロールモデルがいることで、新人や若手社員のキャリアプランがより具体化するなどプラスの影響がある
  •  ロールモデルとなり得る人材を発掘するためには「上司や同僚からの推薦」がおすすめ
  • ロールモデルの育成は、基本的な人材育成の考え方や手法で行う

ロールモデルは、会社内を活性化してくれる存在であり、多くいればいるほど社内は活性化します。

ロールモデルを上手に活かしていくメンター制度などの施策やロールモデルを発掘・育成する仕組みを構築する方法を自社に取り入れるかどうか、一度検討してみてはいかがでしょうか。

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