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ストレッチ目標とは?社員の能力を引き出すコツ

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部下や組織の成長や可能性の発見に繋がる「ストレッチ目標」。ストレッチ目標の生まれた経緯や事例に加えて、ストレッチ目標を取り入れる上で知っておくべきメリットやデメリット、設定方法について解説します。

ストレッチ目標の概要と事例

個人や組織での目標設定において、簡単に達成できる目標ではなく、少し背伸び(ストレッチ)しないと届かない目標のことを「ストレッチ目標」と呼びます。今の実力値から少し無理をしなければ届かないところに目標を設定することで、それまで以上の能力の発揮を促すこと、さらに、新しい能力の開花や可能性の発見に繋げることを目的として設定されます。

ストレッチ目標導入の事例として著名なのが、アメリカのGE(ゼネラル・エレクトリック)社です。GE社の元最高経営責任者であるジャック・ウェルチ氏は「手の届く位置よりもさらに達成が難しい位置に目標設定することで、より大きな成果が生まれる」と考え、一見すると実現不可能な位置へ目標設定する「ストレッチ」を発案、実施しました。

ストレッチ導入後、困難な目標を達成するための過程と、困難な目標達成の成功体験を従業員が繰り返し経験したことで、GE社の大きな成果に繋がっただけでなく、従業員ひとりひとりの向上心や集中力、やる気が向上し個人の成長にも繋がりました。

ストレッチ目標は、個人や組織の育成方法としてアメリカから世界中に広がり、日本の企業でも、特に目標設定を元に業務を行う営業部や販売部、製造機関などで多く活用されています。

ストレッチ目標のメリットとデメリット

ストレッチ目標を導入する前に、知っておきたいメリットとデメリットについて紹介します。

ストレッチ目標のメリット

ストレッチ目標の目的でもあり、最大のメリットは部下の能力を最大限に発揮できることです。さらに、今以上の能力を発揮するために、のびしろを活かして目標設定するので、新しい能力が見つかる可能性もあります。

また、達成が困難に見える目標へ挑戦するため、向上心を高めたり、これまで考えもしなかった工夫や取り組みの過程を経験できるメリットもあります。そして、能力以上の目標を達成できれば、それが部下個人の成功体験となり仕事に対する自信が得られます。社員一人ひとりの成功体験の積み重ねが組織全体の成長に繋がり、企業として大きな成果があげられるようになります。

ストレッチ目標のデメリット

ストレッチ目標は「高すぎず、低すぎず、届くか届かないくらいの目標」という絶妙なラインで設定することで効果を発揮します。しかし、その見極めが難しいことがデメリットといえるでしょう。仮に、目標設定が低すぎると簡単に達成できるため、現状維持のまま、中だるみや仕事のマンネリ化に繋がってしまいます。逆に、目標設定が高すぎると諦めがちになって士気が下がってしまったり、パワーハラスメントと受け取られたり、トラブルに発展するリスクもあります。

ストレッチ目標設定前にやるべきこと

このようなデメリットをできるだけ排除するために必要なことは、日頃から部下をよく見て実力値を把握しておくことと、部下との信頼関係を築いておくことが重要です。

まず、適切な目標かを見極めるためには、部下の実力値を正しく把握しておく必要があります。そのため、仕事の結果だけでなくその過程で、どんな言動や工夫があったのかを見ておくことが重要になります。

また、ストレッチ目標を設定した際、部下が感じる難易度と上司が思っている難易度にかい離があった場合は、上司・部下の間ですり合わせをすることが大切です。しかしもし、両者の間に信頼関係がないと、部下が発言ができなかったり、反発を強めてしまったりなど、納得感を得づらくなってしまいます。

そのため、日頃から現場の状況を把握して部下の仕事ぶりを把握することと、何かあった時には、お互いの意見が言い合える信頼関係をつくることを心がけましょう。

ストレッチ目標の効果的な設定と設定後すべきこと

ストレッチ目標を効果的に設定するための方法と、設定後に管理職としてすべきことを解説します。

自分の目で部下や組織の能力を見極める

ストレッチ目標は、部下や組織の能力を見極めることが必要です。この時重要なのが、現在の状況を、自分自身の目や耳で判断することです。実際に部下と会話したり、現場を見たりすれば、より正確に現在の部下や組織の能力を把握できます。自分の思い込みや査定結果のみを鵜吞みにしたストレッチ目標設定は非常に危険ですので、避けましょう。

目標設定後のフォローを行う

現在の個人や組織の能力を把握した上で、適切なストレッチ目標の設定に至っても、必ずその後のフォローアップは欠かさないようにしましょう。
ストレッチ目標は設定するだけでなく、目標を達成されるまでの過程と目標達成による成功体験を経て初めて、部下や組織の成長や新しい能力の発見に繋がります。

ストレッチ目標の設定だけ行い、後は現場や部下に任せてしまうのではなく、都度自分の目で進捗などを確認し、目標達成のための相談を受けたり、励ましたりするなど、部下に対してフォローも欠かさず行えば、ストレッチ目標の効果的な導入と実施に繋がります。

まとめ

部下や組織の効果的な育成方法である、ストレッチ目標についてご紹介しました。これまでのポイントをまとめます。

・ストレッチ目標とは、背伸びをしないと届かない位置で目標設定をすること。
・ストレッチ目標のメリットは、部下や組織の持つ能力を最大限の発揮できることや、まだ目覚めていない能力の発見も期待できること。
・ストレッチ目標のデメリットは、難易度が適切でなかったり、部下との信頼関係が築けていないと、トラブルに発展したり士気や能力が落ちたりする可能性がある。
・ストレッチ目標を設定する前に、普段から部下や組織をしっかり見ておく必要がある。
・ストレッチ目標の設定後は放置せず、都度フォローを行うことで、効果的にはたらく。

これらを踏まえて、部下や組織の新しい可能性の発見にも繋がる、効果的なストレッチ目標の設定をしていきましょう。

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