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Googleも採用!目標管理手法「OKR」とは?無料で試せるツール3選

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現在の日本企業で主流である目標管理制度(MBO)が形骸化し、社員の目標マネジメントがうまくいかずに悩んでいる経営者や人事担当者が多くなっています。そこで、Googleが導入し成果をあげているOKRという目標管理の手法について解説していきます。

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OKRについて基本的な知識を押さえておこう

「VUCAの時代」と呼ばれるように、時代の変化が速く企業間の競争が激しくなっている中で、どのように社員一人ひとりのモチベーションを高め、目標達成に向かって進んでいくことができるのかが、人事の課題としてあげられています。
このような状況下で、Intel社で運用が始まり、その後Google社でも導入され成果をあげているというOKRと呼ばれる目標管理のフレームワークが注目を集めています。

今回は、OKRの基本的な考え方や効果MBOとの違い実際にどのような流れでOKRを導入すれば良いのかについて解説します。

また、OKRを導入するにあたって無料で使えるツールにはどのようなものがあるかご紹介します。

OKRとは?

OKRとは、Objective and Key Resultの略称で、企業と個人が向かうべき方向性とやるべきことを明確にする目標管理のフレームワークのことです。Objectiveは目標、Key Resultは目標達成のカギになる成果(成果指標)という意味です。

定性的で野心的な「目標(Objective)」に対して、その目標を達成したといえる定量的で測定可能な「成果指標(KeyResult)」を設定します。

特徴的なのは、設定の際に上位階層の主要な結果と下位階層の目標を紐付けていくことです。企業・部門・個人それぞれに作成し、会社のOKRから個人のOKRまでをリンクさせてツリー構造で設定します。okr-1

OKRを実際に運用している株式会社GameWithの眞壁雅彦さんは、OKR設定のメリットについて、このように語っています。

【おすすめ記事】:HRデータを徹底的に「見える化」 GameWith流・OKRを利用したゼロからの人事評価とは?

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部署の目標設定と、そこからブレイクダウンしたメンバーの目標設定を連動できたことが大きなメリットです。事業部の目標自体も、より具体的・定量的に立てることができるようになったため、経営と現場の目線合わせが出来てきていると思います。繰り返し行う中で、目標設定の精度が上がってきましたね。

またメンバー自身が、会社や組織、上司から何を求められているのかが明確になったことも良かったです。自分のミッションが明確になると、それに対する行動も取りやすくなりますから。

 

OKRのメリットとは?

MBOは「レビューが半年に1回、上司と部下間の機密、成功基準が100%」が特徴なのに対して、OKRは「レビューが週次~四半期に1回、社内において全社員で共有、成功基準が60%~70%」となっており、以下のようなメリットが得られると言われています。

・企業全体のビジョンと個人の活動を一致させることができる。それにより、Visionの浸透や目標の意味付けが期待できる。

・目標をオープンにすることで、社員間のコミュニケーションやコラボレーションが促進される。

・やるべきこと・やらないことを明確にし、優先度の高い目標に集中することができる。

・野心的でチャレンジングな目標設定を行いやすく、思考の幅を広げ、挑戦文化を促進できる。

・定期的に目標に対する進捗を振り返るため、環境の変化に対して柔軟に対応しやすい。


OKRの具体的な進め方について

OKRはこれまで外資系の企業で主に採用されてきた考え方ですが、そのメリットが広く知られるようになり、最近は日本企業でも導入が増えてきています。
企業にOKRのフレームワークを導入するにあたって、どのように運用していけばよいのか具体的な進め方についてご紹介します。

①目標(Objective)を設定する

目標(Objective)は、できるだけ達成できるかどうかぎりぎりのストレッチした目標を設定しましょう。簡単に達成できる目標や、あまりにも達成が困難な目標はふさわしくありません。

また、達成することでワクワクする、動機づけに繋がる目標であることが重要です。そのために目標は定量的に設定する必要はありません。

そして、最後に目標には必ず達成までの期間を設けます。

②成果指標(Key Result)を設定します

目標の設定ができたら、その目標に対して成果指標の設定を行います。成果指標は必ず定量的かつ測定可能な指標を設定します。設定する指標は普通に頑張れば達成率が70%程度になるような難易度になるように設定します。できるだけ限界ぎりぎりの数値にすることによって、成長が促進されていきます。

また、本当に集中すべきことに注力するため目標1つに対して、成果指標は通常1~3つ、最大でも4つまでに抑えるようにしましょう。

③設定したOKRを全社で公開します

OKRはすべての従業員が設定を行い、それに向かって仕事を進めていきます。それぞれが設定したOKRは全社で公開し、いつでもだれもが見ることができる状態にしていくことが、望ましいとされています。会社としての方向性、部署の方向性、そして個人の方向性が一致し、自分の成果が会社のビジョンに貢献していくことが可視化されることで、社員のエンゲージメントを高める効果も期待できます。

④定期的にコミュニケーションをとって進捗確認します

OKRでは各部署や個人がそれぞれ有機的に連携することによって、はじめて大きな目標を達成することができるようになります。
そのため、1on1ミーティングや週次・隔週でOKRの振り返りミーティングを行うなどして社員同士で密なコミュニケーションをとり、進捗を確認することが大切です。もし遅れやずれが生じている場合は、適宜修正を行っていくことで、素早く成果を出せるようになります。

ChatWork株式会社では、OKRをコミュニケーションの一環として活用しています。

【おすすめ記事】:ChatWork流 「完璧を求めない」「カッコつけない 」理想の会社に近づけるためのOKR運用

ChatWork

OKR導入のメリットは)「追っているOKRってなんですか?」というコミュニケーションが現場で行われるようになったことです。これはかなり大きな変化です。OKRが一つのコミュニケーションのツールになってきましたね。

特に、仕事を依頼するときなど、OKRに沿っていることであれば、部署内だけではなく、他部署にも仕事を依頼しやすいんです。やはりOKRの良さは、全社で共有・見える化することですね。目標数値の高い・低いより、「その人が何をやっていて、何を目指しているか」が分かるというのがメリットです。

⑤成果を測定します

目標設定の期日が来れば、達成度合いを数値化し、達成度の確認を行います。目標(Objective)の達成度は、目標に設定されたすべての成果指標(KeyResult)の平均値を集計し算出されます。

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これまでのMBOでは達成率=給与への反映となっていましたが、OKRの達成率と人事評価の結果は必ずしも一致しません。

評価結果と連動させてしまうことで、野心的でストレッチの効いた目標設定をするというOKRの本来の目的を阻害してしまう要因になる可能性があるためです。
振り返りでは70%程度の達成で十分に達成できたものとみなし、それよりも目標と結果のレビュー・検証で次のOKRに素早く反映させていくことが重要です。

無料で試せるOKRツール3選

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OKRを企業で導入するうえでは、システムを活用することが効率的です。無料で使えるツールもあるため、自社にあった機能や求める内容の確認を行いましょう。

Weekdone

https://weekdone.com/resources/objectives-key-results
EUで2009年に設立された企業のサービスです。
3名までは無料で使用することができ、4名以上の場合は、1か月1人当たりの料金が人数に応じて変わる料金形態となっています。
週次での計画と報告のツール、四半期のOKR管理ツールが組み合わされています。
iOSやAndroidアプリを提供しており、スマートフォンから確認することもできます。

Zealup

https://business.zealup.jp/
30日間の無料トライアルがあり、教育機関の場合は無料で利用することができます。
組織目標と個人目標をリンクし、見える化や共有を行うことができるツールです。

HITO-Link パフォーマンス

https://www.hito-link.jp/performance/lp-a

組織や個人の目標進捗をリアルタイムにトラッキングすることができ、個人と組織目標の紐づけをシステム上で行うことができます。

さらにKeyResultの平均値をObjectiveの進捗率として集計することも可能です。また、OKR以外にも人材データベースや評価シートのサービスが利用可能です。

まとめ

多様な人材の活用やイノベーションの創出が企業課題として挙げられている中で、従来の目標管理制度(MBO)に代わる目標管理のフレームワークとしてOKRに注目が集まっています。

組織としての目標と、個人の目標を明確にリンクさせることで、個人のパフォーマンスが向上し、組織としての高い成果を生み出すことができると期待されています。
また、より高いストレッチ目標を設定することで、戦略的な成長を見込むことができます。OKRの導入と運用にあたっては、それぞれのステップに沿って丁寧に実施していきましょう。

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