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パフォーマンスマネジメントの極意が学べるおすすめ本

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従来の目標管理制度(MBO)や年次評価に代わり、新しいパフォーマンスマネジメントの概念が注目されています。今回はパフォーマンスマネジメントの基礎知識から活用テクニックまで学べるおすすめの4冊を紹介します。

パフォーマンスマネジメントとは?

人材マネジメントに課題を感じている人事担当者も多のではないでしょうか。日本では古くから、配属先主体の人事が行われてきました。しかし、現在では、社員一人ひとりに適した能力やそれを発揮できる環境への配属、本人の意欲やモチベーションを向上させることが求められています。そこで考えたいのがパフォーマンスマネジメントという概念です。

パフォーマンスマネジメントとは、社員の能力とモチベーションを引き出すことで、目標達成を果たすことを目的としたマネジメント手法です。日本で行われてきた目標管理制度や年次評価では、強制的なランク付けが行われ、社員のモチベーション低下を引き起こしていました。また、パフォーマンスマネジメントでは、従来の手法では軽視されがちだった、目標達成までのプロセスにスポットを当てている点も特徴です。

パフォーマンスマネジメントの考え方による施策としては、1on1ミーティングやリアルタイムフィードバック、OKRによる目標進捗の管理、などのさまざまな手法があります。

1on1ミーティング

上司と部下が1対1で対話を行い、部下のスキルを伸ばすために、業務中に発生した成果や失敗、相談事項についてのミーティングです。1on1ミーティングは、人材育成と社内コミュニケーションの活性化が目的になります。1対1のミーティングというと、面接のようなかしこまった雰囲気を連想しますが、1on1ミーティングは、プライベートの話題もはさみながらフランクな雰囲気で行います。そうすることで、部下の課題や問題、悩みごとをいち早くキャッチすることができます。

リアルタイムフィードバック

個人の成長を加速させるために、年に○回と決められた機会を設けるのではなく、いつでもだれからでもフィードバックが得られる状態にすることです。フィードバックの機会を増やすことで社員一人ひとりの状況把握に役立つだけではなく、モチベーションの維持につなげることができるとされています。社内文化として醸成が鍵となりますが、1on1ミーティングの実施やコミュニケーションツールの導入でも促進することができます。

OKR

OKRとは、Objectives and Key Resultsを省略した言葉です。Objectivesは目標、Key Resultsは成果指標を表します。OKRでは、まず目標(Objectives)を決め、それを達成するために必要な要素を3~4つの指標(Key Results)を設定します。会社ー部署ー個人、とツリー構造で目標が紐付けられるため、企業が進むべき方向と、従業員の方向性がリンクし、会社全体がぶれることなく一つの方向に向かって進んでいくことができます。

仕組みと活用法がわかる! おすすめ本

パフォーマンスマネジメントを実施するにあたっての基礎知識や具体的な施策や活用法が学べる本をご紹介します。

シリコンバレー式 最強の育て方 ― 人材マネジメントの新しい常識 1on1ミーティング―

1on1ミーティングは。Google社やヤフー社などの大手有名企業でも活用されています。なぜ、大手企業が導入するのか、どのようなメリットが得られるのかということから、1on1ミーティングで話す内容まで詳しく書かれています。1on1ミーティングを始めるにあたって持っておきたいガイドブック的な役割を持つ1冊です。

フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術 (PHPビジネス新書)

部下や若手が育たないことについて悩みを抱える人事担当者に対し、フィードバックの重要性を示している本が『フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術』。著者の中原 淳さんは、アメリカのマサチューセッツ工科大学客員研究員など華々しい経歴を持ち、数々の著書を持つ教育学者です。フィードバックの基本的な理論から、実践的なノウハウまで幅広い知識を知ることができるフィードバックの入門書です。

OKR(オーケーアール)シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法

「OKRメソッドを取り入れれば、3カ月で会社が変わる」と謳っている本が、『OKR(オーケーアール)シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法』です。OKRメソッドの導入および運営トレーニングを現場で行っている著者が、わかりやすく解説してくれます。OKRメソッドのメリットばかりではなく、失敗例も紹介されているので、OKRメソッドについて詳しく知ってから会社での導入を検討したいという人におすすめの1冊です。

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

発売1カ月あまりで3万部売れた話題の本が、『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』です。ティールとは進化型という意味合いがあります。これまでにない、新しいマネジメント手法を取り入れる組織の作り方がわかる1冊として、12カ国語に翻訳され、世界中で愛されているビジネス書です。

あわせてとり入れたいシステム

パフォーマンスマネジメントを行ううえで活用できるのが、タレントマネジメントシステムです。タレントマネジメントとは、自社の社員が持つスキルや能力を整理・把握することで、社員一人ひとりがスキルを最大限発揮できるようにする戦略的な環境づくりのこと。顔写真や住所、年齢、学歴、職務経歴など社員のありとあらゆる情報を整理し、可視化できるようにするシステムが、タレントマネジメントシステムです。

システム上で管理している情報はグラフや表などのデータに起こすことも可能なので、1on1ミーティングの資料として役立てたり、個々に合わせた目標設定を行ううえで活用できたりします。ここで、いくつかの活用事例をご紹介します。

大手IT企業

スマートフォン向けのゲーム事業が伸びており、2016年には過去最高の売上高、営業益を出した企業です。「芸術的な適材適所をする」という概念のもと、独自のタレントマネジメントシステムを作成し、「先月の目標は?」「興味や得意なことを教えてほしい」など、月に1回特定の項目に対し、全社員へ回答するよう促しています。楽器を弾くことが趣味だという社員には「音楽」というタグをつけ、音楽事業を立ち上げる際に声をかけてみるなど、社員のあらゆる情報を人事に活かす仕組みを確立しています。

大手証券会社

2005年から研修の受講や資格取得などをポイント化し、ポイント獲得数を昇格条件としています。それだけではなく、社員が主体的にキャリア構築にかかわりを持てるよう、ベテラン層の活躍を支援する「ライセンス認定制度」など、ユニークな制度を整えています。これらの人事施策は「キャリアデザインブック」として書面に書き起こされ、社員への周知を行っています。社員一人ひとりの研修参加履歴はタレントマネジメントシステムにより管理されています。

まとめ

パフォーマンスマネジメントはVUCA時代の新しいマネジメント手法として注目されています。パフォーマンスマネジメントで効果を出していくためには、自社の本質的な課題をしっかりとらえた上で知識を活用したり、システムやツールを活用していきましょう。

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