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人材のプール(タレントプール)が企業を救う!具体的な方法や注意点を解説

Written by 塚本 ひかり | Apr 17, 2020 1:44:14 AM

採用手法のひとつとして、人材のプール(タレントプール)を取り入れている企業が増えつつあります。
少子高齢化などの要因により、採用市場における競争が激化し、優秀な人材の確保が難しくなりました。この状況を図り、採用の可能性がある人材との人脈を保つためにも人材のプールが必要です。

この記事では、人材のプールを行うメリットや、活用の注意点・ポイントについて紹介しています。

 

人材をプールするメリットは?


人材をプールすることを「タレントプール」とも呼びます。タレント「才能」をプール「蓄積」しておくことで、必要なときに必要な人材とコンタクトを取れるように準備しておく人材のデータベースです。

ここでは、人材をプールするメリットについて、企業側と求職者双方の側面から紹介します。

企業側から見たメリット

企業にとって人材をプールするメリットは、採用活動の効率化に役立つ点にあります。求人広告費を抑えられるなど、採用コストを削減できるのも利点です。

従来の採用手法では、全く知らない人材を書類と12回の面接だけで見極める必要がありました。しかし、人材をあらかじめプールし継続的なコミュニケーションをとって相互理解ができていれば、既に優秀であることや人柄を理解した状態で選考することができるので、本選考にかかる工数を削減することができます。

また、応募を受けた時点ではタイミングが合わず、採用に至らなかった人材も、事業拡大や増員計画に合わせて再びアプローチすることも可能です。

企業側から見れば、自社にマッチした人材を採用しやすくなる、採用コストが削減できるなどのメリットがあると考えられます。

求職者側から見たメリット

求職者側から見ても、人材のプールにはメリットがあります。プールは単なる情報収集だけでなく、企業との繋がりを持ち続けられるのも特徴です。

企業の情報を深く知れることや、企業の現状などを把握でき、自身のキャリア形成に活かすことが可能になります。

他社に勤めている際に引き抜き・ヘッドハンティングを受けることもあるなど、より条件の良い選択肢を持つことができます。

企業に所属していない段階から企業の情報を詳しく知ることができるため、入社に至った際のミスマッチの防止にも繋がるでしょう。

 

優秀な人材をプールする方法


優秀な人材をプールするには、積極的に運用していく姿勢が重要になります。数と質の両面を重要視し、バランス良くデータベースを構築していくことが必要です。

ここでは、人材をプールしていく際の方法やポイントについて見ていきましょう。

人材のデータベースを構築する

採用サイトにプールの窓口を設け、自社に感心を持つ人材に登録してもらう方法があります。また、過去に不採用や採用辞退となっている人の情報をデータベース化することも大切です。

FacebookやLinkedInなどを活用すれば、データベースの構築や管理を行うことができます。自社の経営ビジョンや人材を補充したいと考えている部署などを踏まえ、マッチする人材にアプローチをかけていきましょう。

定期的にコンタクトをとる

人材のデータベースを構築したら、定期的にコンタクトを取り、自社への関心度を高めていきましょう。

SNSやメールで情報発信する、交流会などのイベントを開催し、直接会う機会を作ることもおすすめです。

オンラインメッセージのやり取りに加え、企画したイベントの告知なども積極的に行っていきます。また、マッチするポジションがあれば採用したいと考えている、と伝えておけばさらに自社に興味を向けてもらうこともできるでしょう。

自社で管理する人材のデータベースとしてだけでなく、自社でプールを行っていることの周知にも活用すれば、求職者の目に留まりやすくなると考えられます。

 

人材をプールする際の注意するべきこと


人材のプールを採用活動へ活かすには、データベースの構築だけで完了することはできません。

いかに活用していくかが重要であり、導入だけを行って管理ができていなければ、導入してもうまくいかなくなる原因となります。

ここでは、人材をプールする際の注意点やポイントについて確認しておきましょう。

データベースを活かしきれていない

人材のプールを導入しても、データベースをうまく活用できていないと優秀な人材の採用に繋げられません。

データの選別・管理ができず、取捨選択を難しくしている可能性があります。その場合、プールを活用することで、かえって採用コストが膨らんでしまう場合もあるでしょう。

重要なのは、データの最適化・最新化です。自社が求めている人材の洗い出しを行い、マッチする人材の絞り込みを行います。

それと同時に、プールしている人材のデータも随時更新し、現在どこの企業に所属しているのかなどの情報を収集する必要があります。

また、自社の求める人材に絞り込むなど、情報の整理を行いましょう。数ばかり増やしていると、管理やアップデートにかかる時間や負担も増加してしまうためです。

人材とのコンタクトをおざなりにしている

プールしている人材とのコンタクトを定期的に取っていないと、アプローチに応えてもらえない可能性が高くなります。

接触の機会が少ないと、求職者自身にとっては自身に興味を持ってもらえていないと感じる要因になります。結果的に企業への信頼をなくしてしまい、いざ採用しようとアプローチをしても断られてしまうと考えられます。

時間や手間をかけてプールしておいた優秀な人材が、競合他社に入社してしまいかねません。自社にマッチしている人材で、いずれ採用したいと考えているのであれば、積極的にコンタクトを取っていきましょう。

 

人材のプールに役立つツール


人材のプールには、ツールを活用して管理負担の軽減や効果的なアプローチを行うことが大切です。

SNS

人材のプールを行う際、SNSを活用している企業は多くあります。人材とのコミュニケーションが取りやすいだけでなく、新たな人材の発掘にも役立ちます。

FacebookLinkedInなら、データベースの構築や管理が可能で、人材のプールに役立てている企業も多くあります。

他社に勤めている優秀な人材にアプローチをする際や、イベントの告知などに活用できるのも特徴です。

 

採用管理システム

採用管理システムに、人材をプールしておく機能が含まれている場合があります。

HITO-Link CRM(ヒトリンク シーアールエム)

HITO-Link CRMを活用すれば、SNSでプールした人材の情報を一元管理でき、採用の質やタイミングをコントロールすることが可能です。

自社だけのタレントプールを作成できるほか、Slackを通じて社員から人材を紹介してもらうこともできます。

プールした人材の中から自社に採用したい人に直接アプローチできるため、求人広告や紹介によって新たに出会いに行く必要もありません。

注目すべき人材の情報が把握しやすく、採用コスト・作業工数の削減にも役立ちます。人材のプールを自社の採用に活用しようとお考えのときには、ぜひHITO-Link CRMにご相談ください。



 

まとめ


人材をプールする際には、長期的な経営ビジョンから採用計画を立て、運用を続けていかなければなりません。
収集したデータを元に、コンタクトやアプローチのタイミングなどを明確に判断し、採用に繋げていくことが大切です。

タレントプールの導入や運用方法について、ツールの活用をご検討の際にはHITO-Link CRMをお役立てください。